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社長のための「コラム&NEWS」
自社を「日本一」に導く!日報活用術

第9話 目標達成する社員を育てる日報【実例編】

前回のコラムでは、社員の方の指導に役立つ日報活用について具体的に語ってみました。
この1カ月、何か1つでも実行していただけたでしょうか?
きっと、少しずつでも実行していらっしゃる方のチームには、すでにいい変化が見えてきている頃ですね!
 
ですが、実はイライラしてなかなか実践できない。
社員の日報を見ると、あまりのできにコンなのに給料を払っているのかと思うと、悲しくなる。見たくもない。
と、言われる社長も多いと思います。

そこで、今回お伝えするのは「社員の日報、自分自身の日報をどのように見ていくと効果的か、部下が変わるか」まさに、“目標達成できる社員を育てる”を実践していくためのお話です。

毎回一般論をお伝えするのですが、今回は、実際に「組織が変わった。心労が半減した!!」と、社長からお喜びを頂いた事例を交えて紹介して行きたいと思います。
 
社長が一代で築きあげた小規模工務店A社、社員は20名。
社長は未だ50代、売上は悪くはなく、利益も出ている状態。他の工務店の工事を見ることも多いし、自社ではもっと受注し、県下トップクラスの工務店に、少なくとも地域一番くらいにはなっておきたいという希望をお持ちの社長でした。
私の著書 『A4 1枚で「いまやるべきこと」に気づくなかづか日報』 を読んだことがきっかけで、いろいろ相談をいただきました。日報も従来から取り組まれていたので、次のステップとして、社員の日報に目を通して添削指導をしようと思われました。
自分は社長。社員の事を良く知っている。何も知らないコンサルタントよりもいい指導ができる。
はじめは、そう思っていたそうです。
ただ、毎日社員の日報を見るたびにこんな仕事をしてるのか、
まだまだできるだろう。
こんなことでどうするんだ。
こんなこともできないのか。
見ていても目頭が熱くなるほどイライラしてしまい。添削の赤ペンは止まり、書くことは、注意、指導ばかり。愛のある添削、社員を育成する添削とはかけ離れた状態に、それでも何とか、毎日社長は社員の日報を見てイライラを繰り返していました。
 
日報にあった気になる事を朝礼などで注意し、日報が出てない社員を名指しで叱り、遂には、1週間もしないうちに日報を添削するのが苦痛で仕方なくなっていました。
社員もだんだん日報に書く内容が減り、当たり障りのない行動だけを出すようになっていました。
 
日報の添削が止まって、10日ほどして、これではだめだと自分を律し、連絡をくれました。
日報添削をどうしたらいいかというご質問でしたが、
 
まずお伝えしたのは、見る視点。「社員ができていない事にばかり目がいっていないか」という事。
出来ていないことに対してフォーカスし、何とか自分の思うようにしたいという想いで見ているから、イライラがたまってくるのです。

ではどういう視点で見たらいいのか、できていないところに目をつむればいいのか。
できていないところをみること。問題点を見ること、改善点を見つけるうえでとても大事なことです。
が、
それを見た時社長は、なんでこんなこともできないのだと思われるでしょ。
そうすると、どうしてもできていないことにばかり注意がいって改善策が考えられません。こんなことがなぜできない!とイライラがつのるのが当たり前です。
 
では、どうするのか。
問題点と感じる部分は、社長自身は出来ていること、得意なこと。
なので、社長がやるべきなのはその社員がその問題を超えられる手助けをすることなんです。
ただ、これが答えだ!やれ!なんて思ってはいけません。
 
言われたことに対しては出来ない理由が浮かんできます。
一方、自分で自分にできる事を考えれば確実にできることが思い浮かびます。
なので、まず社長が問題点改善策を本人に考えさせることなのです。
 
“ここはまだ改善できるんじゃないか?他にはどんな手が考えられる?”
“次はどうやったらできると思う?”
“○○ができたお前ならこの問題もできる方法を考えられるんじゃないか?”
などなど、実際口頭で聞くとついイライラして考えることができない言葉も日報への添削ならイライラを抑えて、本人から解決策を引き出すことに注力できるはず。

また本人も、自分自身できない事に気づいてないのに急に怒られると萎縮してしまいます。
気づいていることなら、社長以上にイライラしているはずです。社長以上に苦しんでいるはずです。
それを頭ごなしに叱ればやる気が出なくなって当然です。
それに引き換え、今回のような添削ではどうでしょう?
僕の事を考えて社長がこういってくれてるのかな?
すぐには感じなくても、後々成果が出せるようになれば、自然と社長に感謝するはずです。
 
ちなみにこの工務店では、初めの2週間ほどはまた社長がやってすぐにあきらめるだろうという雰囲気でしたが、1カ月、2カ月経つうちに日報の提出率は上がり、これまで社長が1から10まで行っていた注意が格段に減りました。
 
こんな風にちょっとしたことで、まだまだ変えられるチャンスがあります!!

今回は目標達成できる社員を育成するための具体例をお伝えしましたが、実はこの後、更に成果を出すために、社員自身が日報を変えさらなる飛躍を遂げています。

次回は、その活用例についてお伝えします。お楽しみに!
 

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筆者紹介

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講師 中司 祉岐

株式会社ビジフォーム 代表

売上日本一を続々と輩出している日報コンサルタント。 「記録し、発見し、行動を変える」業績向上のための日報を独自に開発。 従来の「書かされている」「続かない」日報とは違い、続けられて、しかも確実に業績に結びつけることができると好評を博している。 導入企業の8割が、わずか1年で劇的な成果を上げ、「売上が倍増した」「事業の立て直しに成功した」…など驚きの声が数多く寄せられている。お金も時間もかけず、商品もサービスも変えることなく、日報をつけるだけで「日本一」になれると、全国の社長から指導依頼が殺到している。著書に『A4 1枚で「いま、やるべきこと」に気づくなかづか日報』がある。

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