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社長のための「コラム&NEWS」
自社を「日本一」に導く!日報活用術

第7話 目標達成する社員を育てる日報

前回のコラムでは、社員教育について具体的に語ってみました。
この1カ月、何か1つでも実行していただけたでしょうか?
きっと、少しずつでも実行していらっしゃる方のチームには、すでにいい変化が見えてきている頃ですね!
 
さて今回は、第6話の最後にお伝えしたとおり、具体的な記録の項目についてご説明しようと思います。
日報で目指すのはもちろん、「目標達成する社員を育てる」ということ。
 
目標を達成できる社員さんを日報で育てるためのアプローチは2つあります。
1. 社員さんご自身が、自分で自分を変えていくという方向。
2. 指導をしている上司が部下(スタッフ)を変えていくという方向。
 
1については、その基本は第2話のコラムで掲載したポイント3つに尽きます。
ここであらためて説明する余裕はありませんので、ぜひ復習と思ってご一読ください。(^^*
 
ただ、現実問題として、社員さん自身が日報を書いても答えが出てこないことがあります。特に現場経験も知識も不足している状況では、「考えろ」と言われてもなかなか…!
設定した期待値と結果を比較してみても、その差の大きさも、差を生み出した要因も、どちらにも思いが至らないなんてことは、よくある話です。
それは修行中の身であれば、やむを得ません。
 
そこで注目すべきが、2のアプローチ。
経験も豊富で、1つ高いところからの視野で問題を俯瞰できる上司の出番なのです!
 
ただし、解決策を教えても意味がありません。
「おれならこうやるよ」的なアドバイスも、だいたい無駄打ちに終わります。
答えの提案は、往々にして「その場をしのぐ」以上の価値を持ち得ません。
 
そこで、日報で本人に問題意識を持つよう促します。
目を向けてもらいたいポイントや手順について、その視点を与えておくのです。そうすることで、自分自身で問題を発見できる力を養うことが可能になります。
 
・期待値と結果のズレに気づく。
・結果が至らなかった原因に意識を向ける。
・そこまでに至るプロセスを振り返る。
・そこでの残念な現実を直視する。
・ではどうしたらよかったのか?と自問する。
・次回はこうしてみようという仮説と提案を生む。
 
こんな問題発見・解決の思考プロセスを、自分でなぞっていけるように、あらかじめ日報に書き込む項目を設定しておくわけです。
 
もう少し具体的に、日報の中に盛り込む項目を紹介してみましょう。

 
■自分の行動を客観的に把握させる
…【時間軸】に行動予定と実践記録を記入
予定と実際のずれを視覚的に確認させることができます。
これが大きくずれた場合には、「では、どういう準備をしたら遅れずに済んだのか?」、「起こる問題を先読みして予防するには、どういう行動が必要だったのか?」という自問自答を促します。
営業であれば、今回の案件から次回以降につなげる学びを書き出したり、次回のアポイントの際に提案することなどを書けるようにしておきましょう。
 
■理想の行動パターンを知る…【必ずやるべきこと】の設定
チームとして達成したい目標につながる行動などを列挙します。
その際に、それぞれの行動が、どのような大きな目標につながっているのかを確認できるようにしたいところです。
チーム、会社全体の動き、流れを俯瞰できると、仕事の仕方が間違いなく変わります。
 
■時間の効果的な活用を意識させる…【時間があったらやること】の設定
必須タスクでなくても、将来達成すべき目標につながる行動を少しずつ先取りしておこなうことは、非常に重要です。
目の前のタスクに目を奪われてしまわず、少し先の未来とチーム全体を視野におさめるという発想を持たせたいものですね。。
 
■大きな目標、ずっと先の目標を見通す広い視野を身につけさせる
…【To doリスト】の設定
 1~3年スパンの大きな目標を達成する場合に、今月の目標、スローガン、今週のマイルストーン、今日のTo doという具合に、大目標をブレークダウンしていきます。
 
■自分の行動を客観的な数値で計る感覚を身につけさせる
…【目標と実績】の設定
達成させたい目標を数値で設定します。
そして、それに対する月間累計、当日の実績などを数値で記入させると、目標達成のためにあとどのくらいがんばらなければならないかが実感できます。数値で管理できないものは、次の項目を参考にして、あえて数値表現させてみましょう。
 
■目標達成へのプロセスを意識させる…【ランク別顧客リスト】の設定
顧客ランクを設定し、今日面談したお客さんはどのレベルで、この次にどういう打ち手をとったら次のレベルに上がっていただけるかを考えられるようになります。数値表現しづらい進捗状況を把握するために使いましょう。
 
■毎日振り返る習慣を身につけさせる…【気づき・反省欄】の設定
振り返って気づいた事、反省すべき点などを書き出させます。
手に入れた結果(数値)のみに終わらせず、「だから次にどうするか」という答えまで考えさせましょう。
成果と結びつきにくい内容については、反省のポイントを明示し、さらに詳しく書けるようにしましょう。
 

個別具体的には、もっとリアルな項目を設定していくといいですね。
プロジェクトに関する具体的な項目など…。
ですが、とりあえず基本パターンであるこれらの項目を、その意味を理解させた上で、記録させてみてください。それだけでも、社員さんの意識は大きく変わりますよ。
 
ビジネスの自学自習というイメージですね!v(^o^*
 
今回は目標達成できる社員を育成するために“日報で上司が部下(スタッフ)を変えていくという”という視点で部下の日報についてお伝えしました。
次回は、上司自身がこの指導の為に、どのように日報を活用できるかというお話です。お楽しみに!
 
 

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筆者紹介

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講師 中司 祉岐

株式会社ビジフォーム 代表

売上日本一を続々と輩出している日報コンサルタント。 「記録し、発見し、行動を変える」業績向上のための日報を独自に開発。 従来の「書かされている」「続かない」日報とは違い、続けられて、しかも確実に業績に結びつけることができると好評を博している。 導入企業の8割が、わずか1年で劇的な成果を上げ、「売上が倍増した」「事業の立て直しに成功した」…など驚きの声が数多く寄せられている。お金も時間もかけず、商品もサービスも変えることなく、日報をつけるだけで「日本一」になれると、全国の社長から指導依頼が殺到している。著書に『A4 1枚で「いま、やるべきこと」に気づくなかづか日報』がある。

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